なぜ，公的基幹病院は24時間救急から撤退しないのか？（私見）・・・・結局，市民に良い顔をしたいだけ 選挙のために医者をこき使って利用しているだけなのか
-私はかねてより, 医療崩壊, その対策を, 自分なりに考えるところをこのホームページにしたためてきた.
その中で,「今, (救急から)撤退の時」 というタイトルの記事も書いた.
http://members3.jcom.home.ne.jp/3729975002/JustNow.html
しかし, 公的基幹病院は,崩壊するところは次から次へと出ているが, いっこうに自らすすんで，現有戦力を保有したまま救急を辞めるという病院の話は聞かない．
この原因を考えてみた.
結局, 病院幹部・・・つまり, 市長, 市議の人気取りのためではないかと考えた.
私は, 以前, 市長自らが, 病院崩壊を防ぐために, 救急を辞めるなどの大英断をすべきだと思っていたが, 考えてみたら,そんなことを連中がやるわけがない.
救急を辞めたら,市民が怒るではないか. 矛先は100%自分に向けられる. とにかく票には代えられない. 病院に対しては「とにかく今まで通りやってくれ」と言 うしかない. １年後の次の選挙までたのむわ，と言うのが彼らの本音だろう．
では,病院崩壊という最悪の事態をどのように連中は考えているか.
彼らは,これは,自然災害と一種の不可抗力のものと考えている. だから自分のせいではないと考える. 病院崩壊のあと, 自分自ら, 無駄では分かっているが，医局に挨拶とお願いだけして, 斡旋 業者に医者の派遣を頼んで終わりである. やることはやった, というわけだ.
市長, 市議, あと, その意をくんだ幹部連中はその様な発想である.
自分はこのように分析している.
時間外手当もださずに, 24時間365日働かされたら, 誰でも辞めてしまうだろう. これは「立ち去りがたサポタージュ」などとしゃれて言ってみるものではない. ネーミング が悪い. 別に医者がサポタージュしているわけではない. 言うなれば,
「当たり前の生活への逃走」「奴隷解放」である.
北海道の医療崩壊の聖地 江別市立病院
この病院が崩壊したのは自然災害のようにやむを得ないものであったのだろうか？
あるいは，人災だろうか？
この記事に対して，現在の公的病院に勤務されているドクターから，投書をいただきましたので，ご本人の了解を得た上で，下に掲示致します．現在の，公的病院の置かれている状況が切々と伝わって参ります．このような状況では確かに働けないなと思います．
私は現在，近畿地方のある市立病院に勤める内科医です。
関連医局から内科医が次々と引き上げる中、管理者の強引な意向にで救急告示を掲げ、ヘトヘトになりながら日常診療をやってきました。
病院の看板となるよう専門性を高め、研修医の指導をし、さらには救急をやれと言われ続けました・・約70床の内科ベッドは専門の患者と救急で入院した軽症DQN患者と他の 大手チェーン系民間病院から満床(?)だからといって17時すぎにになって紹介されてくる認知症患者でいっぱい。Ns達は疲れ切っています。
来る日も来る日も昼間の初診外来は軽症患者で溢れかえり、夜間は昼間順番を待てないDQN患者が救急車でやってきます。市議がらみや生○保○の患者ほど待ち時間が長いとク レームを付けてきます。挙げ句の果てに適応が無くても市議を通じて強引に入院となります。こちらが断ろうものなら市議が管理者や院長に電話してきます。内科の医師はモチベ ーション下がりまくり。こんな窮状を再三訴え、救急告示の取り下げを求めても管理者は市長の公約だからと耳を貸そうとしませんでした。 私も燃え尽き、嫌になって辞表書きました。
公立病院の医者ほど立場の弱い生き物はありません。
全国どこでも公立病院はこのような惨状ではないでしょうか。
国民のモラル低下が問題になる世の中、市民を甘やかし市長市議達のおもちゃになる公立病院はもうその役割を終えているように思います。
掲示板に投稿された意見を抜粋して記事に載せることがありますが，ご寛大なお気持ちでご容赦下さいませ（一部改変することあり）．ご不快に思われましたら，掲示板，または，consultanthokkaido@gmail.comの方へご一報下さいませ．削除いたします．
掲示板2 を新設しました．皆様のご意見の新規性（ノイエス）をなるべく保ちたいと思います．従来の掲示板か，この掲示板2のどちらかにご意見をお書き込み頂ければと思います．